『我々も懸命を尽くしたのですが、すでに手遅れでした…』
私の一歩後ろで申し訳なさそうに言う医師にさえ苛立つ。
『諦めないでよ!!そんな手遅れなんて言葉で美由紀を終わらせないでよ!!』
やめて。そんな言葉ききたくないの。
美由紀が死んだなんて思いたくないの。
『医者なら、…美由紀を救ってよ…。』
誰か美由紀を助けて。
魔法でもなんでもいいから、美由紀にこれからの未来を過ごさせて。
『美由紀をっ…美由紀の存在を、消さないでっ…。
また明日って言ったのに!美由紀…、いないじゃん!別れの挨拶もしてないじゃん!
やだ。いやだ。いやだよ…、ねえ、美由紀…、答えてよ、お願い…。
美由紀っ!!』
手を握っても握り返してくれない。
ダランと、力なく私の手から美由紀の手が滑り落ちる。
…誰が美由紀を殺したの??
なんで病院に来ようとしてたの?
…私なんかのお見舞いのために??
…ああ、そっか。
……………、私が美由紀を殺したんだ。


