あの時、手術室から出てきた美由紀は、担架でどこかに運ばれた。
…そのまま私は霊安室って場所に連れてかれて。
そこにはお線香みたいなのがあって、台の上にのった美由紀の上に白い布がかけてあった。
白い布を美由紀のお母さんがめくったらそこには目を閉じた美由紀の顔があって。
信じたくないのに信じなきゃいけない。
認めたくないのに認めなきゃいけない。
目の前の光景を誰かに嘘って言って欲しかった。
そのまま美由紀が目を開けて、『嘘だよ、驚いた?』なんて言いながらいつもみたいに笑ってほしかった。
動かない足を無理矢理前に出して美由紀のそばに行く。
『…み、ゆき?』
喉が貼り付いたみたいで上手く声が出せない。


