「12月18日だった。私は小5、美由紀は小6。私たちの小学校は終業式で、いつもより早くお昼くらいに来れるって美由紀言ってたの。」
美由紀と少しでも長く話せるって嬉しかったのに。
「…お昼頃、看護師が“紗葉ちゃん!大変!”なんて慌てながら私の病室に来たの。何があったのか最初わけわかんなかった。
下からきこえるザワザワした声に少し違和感を感じたけど、どうしたんですか?って看護師にきいたら、“美由紀ちゃんがね…”って。
最後まできかなくても看護師の青い顔みたら全部わかった。」
わかった途端、走った。全速力で。
がんとかそんなのどうでもいい。
階段を駆け下りて、自動ドアを通って、
病院の外に出れば、
目の前の横断歩道で、大勢の野次馬がいた。


