「…ねえ、…昨日から思ってたんだけどさ、」 彼が真剣な顔になって口を開くから…、なんか嫌な予感。 「……なんで紗葉はさ、病院にいるの?」 …彼の質問に思わず握っていたこぶしに力が入る。 予感的中。 「…びょ、うき…」 そう言った私の声は震えてて。 「……なんの?」 「………がん。小6の時、5年後の生存率は15%、つまり、来年には… 死ぬかな。」