「…真奈ちゃん、その手どうしたの?」
ふと、目に入った真奈ちゃんの右手。
包帯が巻かれてる。
「え、ああ、さっき車が突っ込んできた。」
「…もしかして病院の目の前の横断歩道?」
「え、うん、そうだけど…、それからここで手当てしてもらったの。」
なんてことない、なんて表情でポカンとした真奈ちゃんは首を傾げる。
「真奈が青信号で渡ろうとしたら、信号無視の車が突っ込んできたの。真奈、これでも反射神経いいからさ、よけて手のかすり傷程度ですんだけど。」
よかった、なんて表情で微笑む恵ちゃんが説明してくれる。
時計をみると正午のちょっと前。
…まるで胸にナイフが刺さったような衝撃が走る。
「え、紗葉ちゃん!?」
…私のせいだ。


