「いい天気ねー♪晴れると気持ちいいー。」 「ほんと、よかったな、晴れて。」 美由紀のお母さんとお父さんの会話をききながら、 変わっていく窓の外の景色に視線をうつす。 マンションや、学校、お店、いろんなものが並んでいるけれど。 「はい、とうちゃーく。」 そう言われる頃には、窓の景色はすっかり緑一色だった。