「疲れたー!」




「でも楽しかったじゃん♪奏多の女装可愛かったし。」






「真奈、うるさい!」






なんて言い合うみんなの後ろを彼と2人で歩く。







「…あのさ、さっき言ってた紗葉が送りたかった人生、病気とかは治せないけど、出来る限り俺ら協力するから。






紗葉が生きたい人生送ろう。」








「…え?」







「あ、ほら普通に笑い合ったりとかできるじゃん。紗葉の理想の人生に少しでも近づいたらなって。」







そういって笑う彼に自然とまた笑顔になる。








「…ありがとう。」






ぽろっと出た言葉に微笑みながら頷く彼。







…本当にありがとう。