『声だけで分かるのか? 』
「当たり前よ、長年一緒にいたんだから」
『嬉しいこと言ってくれるな』
「ふふ、それで何か用あったんじゃないの?」
『そうそう。俺ら、珍しく休みがかぶったから美麗達 誘って飲もうと思って』
「そうだったの。 あたしも今から涼と就職祝いで飲むのよ」
『じゃあ、俺らは 乱入でもするかな』
「わかったわ。久しぶりに騒ぎましょうか 」
『 だな。 じゃあ、集まり次第向かう」
プツリ
切れた電話をしまいながら
右京に視線をやると
「おはよう、右京」
「あぁ、はよ」
起きてしまったみたいね
「ねぇ、右京。 これからここに人集まるわよ?」
クスリ
笑って見せれば
「みたいだな。 さぁーてと、店閉めるか」
ふふ
今夜は、長そうね
久しぶりに賑やかなのが
揃うわね
彼らがいたら
お客さんの邪魔になりかねないし
店の札CLOSSEにするのは、
あたしも賛成するわ
だって、騒ぎすぎるんだもの彼らは
でも、楽しいけれどね?

