ふっと、時計を見ると
3時半を指している
あぁ、もうこんな時間
4時25分発
アメリカ行きに
蒼斗は、乗るはずだから
ここから空港まで
30分弱で着くから
そろそろ、
ここを出なくちゃね
「蒼斗、そろそろ行こっか」
これだけで、
蒼斗は、理解したようで
「うん。 はー君バイバーイ」
「疾風、ありがとね。そろそろ行くわ」
すると、
困ったように笑い
「今日あしがないから乗せてくれる?」
「ふふ、いいわよ」
車の鍵を指でクルクルと
回しながら答えれば
「ありがと」
店を閉める準備を
しながら答える疾風
はぁー、最初から
これが目的だったのかしら

