2人で黙々と食べた筈なのに
30分もかかっている
でも、蒼斗もあたしも少食だし
仕方ないわよね
お店で会計を済ませて、
目的の店まで歩く
目的の店は、
アクセサリーショップ
店のドアを開けると
カラン
ベルの音が鳴る
店内には、誰もいない
首を傾げて不思議そうにしてる蒼斗の手を引きながら店の奥に進んでいく
まぁ、普通だったら
店員いない時点で帰るわよね
レジまで歩いて行くと
うたた寝している男
寝ててもらっちゃ困るのよね
睡眠時間削ってごめんなさいね
なんて、思いながら
寝ている彼の肩を揺らす
すると
眠りが浅かったのか欠伸しながら
半開きの目でこちらを見てくる
だけど
あたしと視線がぶつかり
驚いている
そんなに驚くことかしら?

