それを 聞いて安心したのか
また、何時ものように助手席に座った
蒼斗が乗ったのを見て
あたしも、車に乗り込む
車に乗ると、
ほんのり香り柑橘系の甘い香り
やっぱり
落ち着くわね
この香り
「かーさん、お父さんの車甘い匂いがするね」
少し口角を上げながらシートベルトをつける
「この甘い匂いは、お父さんの香水の匂いよ。 お父さんの部屋も同じ匂いがしてるわよ」
「 そうなんだ」
「そうよ。 今度、久しぶりにお父さんの部屋入ってみようね」
すると嬉しそうに
「入る」
と 笑う蒼斗
見た目は、
本当に大人びてるけど
こうやって
笑うと少し幼さが残るわね
そんな、
蒼斗を横目に
車を発進させた

