「このプリントは、必ず提出してくれ」
なんか、涼も教師って感じするな
様になってる
この学期でだいたいの生徒と仲良くなれたらいいかな
涼を見ると話すことも
終わったようだし
「では、することないから解散」
そういうと、ぞろぞろと帰って行った
涼と二人になった教室
「あいつらどうだった?」
涼の言うあいつらは、隼人たちのことだろう
「まだわかんないけど、昔のあたし達見てるみたいだった。出合って間もないころのあたし達に」
あたしと涼がであった時じゃなく、
恭介や疾風とあって間もないころのあたし達4人を見てるみたいだった
正確に言えば
涼と疾風と恭介の3人
だけどね
だから、無意識に笑顔になってたし
助けるって言ったんだと思う
「あのころの俺らみたいってかなりの問題児だろ」
そう言いながら、笑ってる涼
今思い出しても、あのころは、ひどかった
敵意むきだしでつかかって、
傷だらけになるまで喧嘩してた
ひどいときは、止められてたっけ
お互いに過去を知っているからこそ
止められないし 言えないことがある
衝突ばかりしてたあたし達
みたいだった彼ら
でも、誰が止めないと壊れてしまうの
それを、まわりは知らないし
自分もまだ大丈夫だと思って
続けてしまう
「あのこたちには、教えてくれる人が必要だろうね。釘刺されたくらいで、諦めたらどうなるのか。 踏み出す努力の大切さもね。」
「壊れる前にってことか」
「過去に囚われてどうすんのってことよね。
大切なのは、
『これからどうするか、だろ』
せいかーい。」
彼らに
今の大切さを知ってもらわないと

