「機嫌直ったか?」

「え?きゃっ!?」


気づくと
黒崎伸治は
私の顔の直前にまでいて

思わず、飛び跳ねるように
後に下がった。


「おま・・、俺も
さすがに、その反応は
傷つくんスけど?」


「ご、ごめ・・・っ
ビックリして・・・」


「で?機嫌どうスか?」


「あ、大丈夫です・・・」


「大丈夫って
それ、会話成立してるか?」


「機嫌は大丈夫って意味で・・」


「ぷっ・・何だそれ?ははは
泣かせたお詫びに
夜飯食いに連れて行ってやるよ。
ほら、行くぞ」


「え?今から!?」


「あぁ、今から。
何で?」


「まだ4時にもなってないから・・」


「んー?あぁ・・・そっか。
んじゃ、風呂でも入るか。」


そう言うと
お風呂の方へ向かった。


マイペースというか何というか・・・


行動が分からない人だ。