他人の彼氏

そんな中、黒崎伸治が


「そういや、親父の会社
やべぇんだって?
もしかして
親父が金ねぇから
俺から取ろうとしてんの?」


呆れたように笑い
継母の方を見上げるように見ている。



「お父さんは関係ないでしょう!?
私は・・私達は
あなたがこの子に対してつけた傷を
どう誠意を見せてくれるのかって話をしに来てるんでしょ!」



「あー、誠意ね誠意。
じゃー・・・すいませんでした」



あぐらをかきながら
大きく頭を下げた。



けれど・・・・



「謝って済む問題じゃない事くらい
分かってるんでしょ!?
バカにしてるの!?」



やはり、神経を逆なでしたらしく
声を荒げ怒鳴っている。


「誠意って謝れって事じゃねぇの?」


そして、更に神経を逆なでしようとしているのか
誠意どころか
バカにしたように笑みを浮かべている黒崎伸治。