「と、とにかく・・・・
この子を、こんなに傷つけて
どうするつもり?」


「さぁ・・・?」


「さぁって・・・
ふざけないで!」


落ち着いたのは
ほんの一瞬で
黒崎伸治の言葉に
再びヒートアップしている。


「んじゃー、どうすれば満足なわけ?」



呆れた様子で
そう言うと、



「強欲ババアには
金しかないじゃん」



楓さんが
少し笑いながら
継母の方を見ている。


そんな言葉に怒りどころか
動揺すらせず


「義理とは言え妹に
手を出したんだもの。
それなりの代償は
出してくれなきゃ
この子も傷ついてるんだし」



は・・・・?

え・・?何?

私の聞き間違いなんだろうか。


息をするのすら忘れてしまうほど
驚きすぎて・・・



「やよいちゃんは
これが目的で
お母様を呼んだのかしら?」



そんな私の前で、今度は
楓さんと、やよいさんの
会話が始まった。