そして・・・・


「何か・・・この布団・・・
やらしー匂いがする・・・」


という言葉と同時に
仰向けになりながら
私の方を見ている。


「えぇ~っと・・・・」


どう反応するべきなのだろうか・・
思わず固まってしまう私に



「ぷっ・・・あははは
冗談よ、冗談!ふふふふあはは
やらしー匂いって
どんな匂いよ?あははは」



「あ・・あははは・・・・」


どんな匂いかは知らないけど
それなりの事をした記憶はあるもので
否定はできなかったわけで・・・



「あー・・・・
また電話だ・・・」


楓さんのバッグの中から
バイブ音が聞こえている。


「もー・・・知ーらないっ!」


そう言いながら

私の布団に
頭からすっぽりと
くるまった。


そして・・・・

その直後に


隣から響き渡る

何かを壁にぶつけるような
大きな音。