そんな事よりも・・・

あの後、ずっと一緒にいて
そのまま仕事へと行って・・・


なぜか、一緒にいる間
黒崎伸治の携帯は
一度も鳴らず・・・


お昼前、仕事に行こうとしている時

さりげなく・・・


「電話鳴らないって
珍しいね」


なんて聞いてみる私に



「電源入ってねぇもん?」


と、普通に答える黒崎伸治に
返す言葉がないまま
仕事へと送り出したわけで・・・



その結果が・・・・

翌日へと早速反映されてるわけでして、




「希さ、もう
私 いい加減
おかしくなりそうなんだけど」


楓さんの突然の訪問と
疲れた様子の顔であり・・・



「・・・・・・・」



「いや、別に希が悪いわけじゃないって分かってるんだけど。
すべては、あのバカ弟の招いた結果だしさ・・
でもね、5分置きよ?5分置き!
電話切っても、5分後にまた同じ電話くんのよ。
伸治はそっちに来てないかって。
電話が通じないし、
帰ってこないって。
夜中も一晩中・・・・」



大きなため息と同時に
布団へ倒れこんだ。