悪い人には見えない。

そう思った さっきの私は

きっと どうかしてたんだ・・・



「どうすんの?」


そう言いながら
睨まれている


今現在・・・・

完全に窮地に立たされている。


事の発端は

お風呂から上がった直後に起こった。


「藤崎希さん、今日
誰か来た・・?」



そ、そうだった!

すっかり忘れてた・・・


「女の人と宅配便が・・」


「女?どんな?」


「髪が長くて・・・
いい匂いのする・・・
きれいな人でした」


「楓(カエデ)か。」


独り言のようにつぶやくと、


「何か話した?」


「誰かと聞かれたので
居候です・・・って・・」



「居候・・・ね、
まぁ、いいけど」



ため息をつきながら
何だか 
機嫌が悪くなったように思える。

もしかすると
私は 余計な事を言ってしまったんだろうか・・・