明日のお昼の為に
スーパーに寄り
帰宅する頃には
すっかり、辺りは暗くなり始めていた。


外灯がチラホラと点き始め
住宅街の道を歩いていると
子供の声や、お母さんの声が聞こえて

何だか、ふと

実家を思い出してしまう。


アパートに着き
鍵を開け
中に入ると
暗く、静まり返った部屋が
私を迎え入れ

一人の寂しさというものが
嫌というほど
痛感できてしまうけれど・・・


テレビをつけると

少しだけ、和らいで・・・


畳まれている布団に
顔を埋めた。


「私、焼肉食べたいっ!!
しんちゃんは??」


そんな声が
玄関前から聞こえる。


あぁ・・・黒崎伸治と彼女が
出かけるとこか・・・



「モタモタすんな、
早くしろ」


「も~、待って待って。
しんちゃん、手つなご?」


・・・・手繋いでお出かけか。


私は・・・・

二人で出かけるよりも

家でごはん食べて・・・

少しでも一緒にいたい・・・。


・・・なんてね。


変な事ばっかり考えて

ダメだなぁ・・・。ほんと。