「何、驚いた顔してんだ?
未成年だったら
さすがに、ワッパかけられちまうから無理だけど
タメなら、別に1人増えるくらい
どうって事ねぇしな。
ひとまず、店閉めてから
その荷物を家に置いて
必要な着替えだけ持ってけばいいな?」


「あ、うん・・・
でも・・・」


「心配しなくても
体で家賃払えとか言わねぇって。
それほど、女には飢えてなぇし」


「うん・・・・
その・・・ありがとう・・」


「べ、別に・・・
たいした事じゃねぇし・・・」


お礼を言われる事に慣れてないのか

照れたように

慌てて

屋台の中へと戻って行った。



家賃と言えば・・・、


・・・黒崎伸治に家賃払ってないや。


どうしよう。


でも、結構な金額だから

払いたくても払えないし・・・


・・・・はぁ。


ほんと、


これじゃ、家賃踏み倒して逃げてるのと同じじゃんか・・・