7時になったと同時に
外に出ると、

昨夜の事が
すべて夢だったんじゃないかと錯覚してしまうほど
明るくて、暖かい日差しが射し始めていた。


通学中の学生達、

通勤中の人達が忙しなく目的地へと向かい足早に急いでいる。


リュックを背負い

私も、その人混みに紛れるけれど

目的地なんてあるはずもなく、


思い浮かぶのは

たこ焼やさんしかないわけで・・・


その横の石段に

日向ぼっこをするように座り込んだ。



夜中とは、まったく違う光景に


やっぱり

昨夜の出来事は夢だったんじゃないかと
真剣に思ってしまうほどだ。


以前は、私も

こうして当たり前のように
忙しなく会社に毎日通い
普通の生活をしていたけれど・・・


今は・・・・・


本当、人生って

どこでどう転んでいくか分からない。


当たり前だと思ってた生活が崩れるのは、簡単な事であり

当たり前じゃなくなった瞬間に

その当たり前が幸せだったんだと気づくんだから。