「カラオケ行って
みんなで楽しもうよ?」


「遠慮しときます」



お前らが純粋に
カラオケを楽しむような奴らじゃないって事は、いくらバカな私でも
その顔と雰囲気で分かる。



けれど、軽く見ても7人の男に囲まれている
この状況は どう断っても
きっと・・・・


逃げ切れないに等しいだろう。



もう・・・諦めるべきか。



これ以上、どん底には落ちないってくらい どん底だし・・・



「ほら、行こう行こう」



振りほどこうと
いくら足掻いても

一人の男の力にすら敵わない。


いや、一人なら
何とか頑張って逃げ切る事はできるだろう。


けれど、ここにいるのは
一人ではなく・・・・


冷静に考えなくても



・・・・無理か。