もうそれは叶わぬ夢。 ……いや、まてよ、 今、オレは女子の姿だ。しかも可愛い本宮。 だとしたら…… オレがエプロンを……… 「うぐぐへへへへ……」 ゴンっ。 「痛って!」 オレは壁に頭をぶつけてしまった。 しかし、その痛さが徐々に冷静さを取り戻す。 「……何してんだろ、一体…」 一人で勝手に騒ぎ、 一人で勝手に妄想して。 「オレって本当にバカだ………。」 改めてそう思った。