体育館12:25~私のみる景色~


「何その展開!? おいしすぎるでしょー!!」


「だよねだよねっ! 学校の王子様ふたりと話せるなんて、レア中のレアだよねえっ」


「亜希、運が良かったんだな」


 なんて、キャーキャー騒ぎ出した。


 でも、佐伯先輩の、私がギャラリーから見てること知ってたよ的な発言は、言わないでおくことにした。


 なんとなくね。


 ……っていうか、そんな大声で話さないでよっ!


 先輩の熱烈なファンがいたら、私殺されちゃうからね!?


 今は昼休みだし、周りがうるさいから聞こえてないと思うけど。


 あと、私を差し置いて楽しむのはいいんだけど、相談があるんだよね。


「ねえ、あのさ? いままで私、見てるだけでいいって言ってたじゃん?」


 私が話し出すと、耳を傾けて聞いてくれたので、そのまま話を続ける。


「あの、それでね? はじめて喋って近づいたら、見てるだけじゃガマンできないかも、なんて思って。どうしたらいいと思う?」


 恐る恐る聞いてみた。