体育館12:25~私のみる景色~


「はいはい、百面相してないで弁当食ってこい。じゃーな」


 りんちゃんはそう言って私に背を向けた。


 おまけに、手で虫を追い払うかのような仕草をしてる。


 私は蚊か何かなわけですかッ!?


 なんか、めちゃめちゃ腹立つー!!


「わかりましたよっ! それじゃー失礼しますっ」


 ドスドスと足音を立てながら、印刷室を出ようとした。


「あ、宮下、忘れてた。ほらよ」


 ポンっといきなり何かを投げられて、思わずキャッチした。


「わっ……! りんちゃん、危ないです! って、りんごジュース?」


 私の手の中におさまっていたのは、パックのりんごジュース。


 私がいつも飲んでいる、お気に入りのジュースだ。