「はいはい、百面相してないで弁当食ってこい。じゃーな」
りんちゃんはそう言って私に背を向けた。
おまけに、手で虫を追い払うかのような仕草をしてる。
私は蚊か何かなわけですかッ!?
なんか、めちゃめちゃ腹立つー!!
「わかりましたよっ! それじゃー失礼しますっ」
ドスドスと足音を立てながら、印刷室を出ようとした。
「あ、宮下、忘れてた。ほらよ」
ポンっといきなり何かを投げられて、思わずキャッチした。
「わっ……! りんちゃん、危ないです! って、りんごジュース?」
私の手の中におさまっていたのは、パックのりんごジュース。
私がいつも飲んでいる、お気に入りのジュースだ。



