バレないようにケータイをひらいてみると、新着メール、電話の嵐。


 それらは涼、千夏、純子からだった。


『亜希、まだ学校来ないの? 寝坊?』
『涼が心配してるよお~! 気づいたら連絡してね!』
『亜希、死んでるのか?』


 ……などなど。


 昨日の夜、私が『不幸になる』って意味わかんないメール送ったから、心配したんだろうな。


 それに私、普段遅刻なんてしないんだし。


 こんなに心配されてたんだって思ったら嬉しくなって、心がポカポカしてきた。


 メールを見終わって涼たちの方に目を向けたら、涼も、千夏も、純子も私のことを優しい目でみつめていて。


 いい友達だなあなんて、心から思った。