結局、自己満足だけどね。
話し終わってみんなを見ると、複雑そうな顔をしながらも「亜希が決めたことなら」って頷いてくれた。
「……亜希。あたしは亜希が決めたことに文句を言うつもりはないよ。でもね、ひとつだけ、ヒントをあげておくわ」
そう言うと凉はにこりと笑った。
「ねえ。どうして“どうでもいい”ことのはずなのに、佐伯先輩はそんなに感情を乱したんだろうね?」
「……え」
凉が言ったその言葉は、私の心に引っかかっていたことそのものだった。
「あたしからは、それ以外言えることなんてないし。手助けするって言っても、佐伯先輩の状態を聞く限り、誰の話にも耳を貸しそうにないってことはわかってる。何もできなくて悔しいけど……」
凉は私を抱きしめ、耳元でささやいた。
「あたしは、亜希を信じてるよ」
その言葉は私には「まだ諦めるな」、そんなふうに聞こえた。
それからは、みんなでいろいろな話をして。
くだらなくて楽しい、そんな時間を過ごした。
ほっぺが筋肉痛になっちゃうんじゃないかってくらいに、久しぶりに笑った。
遅くなったけど、新年のあいさつも交わして。
何もかもが元通りになったけど、前よりも心が成長したような気がした。
気が付けば日は暮れて、凉たちが帰ろうかと立ち上がった。



