体育館12:25~私のみる景色~


 そこに立つ人たちの姿を見て、私はまた目を丸くするしかなかった。


「みんな……っ」


「亜希ーっ!!」 


 そう、そこにいたのは、凉、千夏、純子。


 私の大好きで大切な友達だった。


 でも、なんでみんなが家に……?


「アハハ、亜希びっくりしてる? 俺が呼んだっていうか、ね?」


 そう言ってみーくんが取り出したのは、通話中になっているケータイ。


「亜希には悪いと思ったんだけど、どうしても心配だったから。盗み聞きみたいなことしてごめんね……?」


 そう言って凉も同じようにケータイを取り出した。


「ま、みんなはさっき亜希が俺に話してくれたこと、全部聞いてたから」


 申し訳なさそうに言うみーくんに、笑って頷いた。


「……って、亜希! 七種に何もされてないわよね!?」


「うん? されてない、と思うけど……」


 突然肩をがしりとつかんで聞いてきた凉。


 あれ、でも押し倒された(?)ような気もするし……。


 首をひねって考えると、凉と純子はみーくんの方をじとりと睨んだ。


 ……なんで?


「まあ、七種くんが暴走しそうだったから、慌てて来たんだけどねえ~」


「七種、私たちが会話聞いてること、忘れかけてただろ」


 のほほんと言う千夏に、凄む純子。


 みーくんは肩をすくめて居心地悪そうにしている。


 私は何の事だかさっぱりわからなかった。