熱も下がり、完璧に風邪が回復した私が登校したのは、冬休み前の期末テスト開始日だった。
私が休んでいた分のノートは、みーくんと凉たちが分担してとっておいてくれてたみたいだから本当に助かった。
毎日コツコツ勉強していたかいもあって、出来は上々だと思う。
「やっと終わったね、テスト! 亜希、これから佐伯先輩に会うんでしょ?」
伸びをしながら言う凉に、頷いた。
そうなのです。
今日はこれから佐伯先輩に、この前助けてくれたことのお礼をしに行くんだ。
「まあ、ゆっくり話してきなよ!」
「ありがと、凉! だけどね、その前に慶ちゃん先輩のところに行こうと思って。よくわからないんだけど、呼び出されちゃって」
さっきケータイを確認したら、慶ちゃん先輩から『テスト終わったらすぐに2階の東階段の踊り場に来い』ってメールがきてたんだよね。
東階段ってあまり使われてない階段だし、慶ちゃん先輩なりに場所を考えてくれたんだろうなってことがわかったから、命令口調なのはスルーした。
それに、佐伯先輩から『行くの少し遅れそうだから、用事終わったらまたメールする』って内容のメールがきていたし、時間的にもちょうどよさそう。
そう言ってメールの画面を凉に見せるとなぜか彼女はにやりと笑った。
「ふ~ん? これは一波乱ありそうな予感っ」
「ん? 何が?」
「別に~っ」
なんで凉がそんなににやにやしているのかはわからないけど、とりあえず行ってこなくちゃね!



