体育館12:25~私のみる景色~


 そうだ、ということは慶ちゃん先輩、私との電話が終わった後に佐伯先輩と電話してたってことだよね?


 うらやましい……。


 それにしても、今は全然人がいないから、周りを気にせず2人と話せるから嬉しいなあ。


 学校じゃこうはいかないもんね。


 ってことは、今って話すチャンスってことだよね!


「あの、佐伯先輩っ! 勉強で忙しいかもしれないんですけど、たまにメールしてもいいですか? ……迷惑だったら、全然大丈夫なんですけどっ」


「いいよ」


「へ?」


「だから、いいよ? メール」


 勇気を振り絞って言ったのに、こんなにあっさりOKの返事が貰えるとは思ってなかったから拍子抜け。


 だけど、メールしていいって!


 嬉しすぎるよーっ!


「ほんとですかっ? 嬉しいです!」


 いやあ、遅刻しちゃってついてないなあと思ったけど、いいことあった!


 自然とにやける頬を引き締めようと奮闘していると、ふと視線を感じて慶ちゃん先輩の方を見ると、なんだろう、すごくムスッとした顔で睨まれてた。