「亜希……っ、亜希! 起きなさい!」
んー、お母さんが呼んでるみたい。
まだ眠いのになあ。
布団を手繰り寄せてまた眠りに落ちようとすると、ガバッと毛布をめくられた。
「亜希、起きて時計見なさい!!」
冷たい外気にさらされて、だんだんと思考が覚醒してくる。
お母さんの言葉を頭の中で反芻して、飛び起きた。
「やばいっ、寝坊……!」
「あなた、昨日夜遅くまで起きてたみたいだったし、見に来てみたらやっぱり寝坊したわね」
「ごごごごめんなさいっ」
「とにかく、もう確実に遅刻だけど、急いで準備して学校行きなさいよ?」
そう言うとお母さんは部屋から出て行った。
亜希は今までしっかりしすぎてたから、たまの寝坊くらいしょうがないけど、なんて言っていたけど。
すみませんお母さん、寝坊で遅刻するのは今日が初めてじゃないです……。
たまたま仕事が午後からだったから起こしてくれたみたいだけど、起こされなかったらまだ寝てたなあ。
心の中で謝りながら、急いで準備した。



