体育館12:25~私のみる景色~


「亜希……っ、亜希! 起きなさい!」


 んー、お母さんが呼んでるみたい。


 まだ眠いのになあ。


 布団を手繰り寄せてまた眠りに落ちようとすると、ガバッと毛布をめくられた。


「亜希、起きて時計見なさい!!」


 冷たい外気にさらされて、だんだんと思考が覚醒してくる。


 お母さんの言葉を頭の中で反芻して、飛び起きた。


「やばいっ、寝坊……!」


「あなた、昨日夜遅くまで起きてたみたいだったし、見に来てみたらやっぱり寝坊したわね」


「ごごごごめんなさいっ」


「とにかく、もう確実に遅刻だけど、急いで準備して学校行きなさいよ?」


 そう言うとお母さんは部屋から出て行った。


 亜希は今までしっかりしすぎてたから、たまの寝坊くらいしょうがないけど、なんて言っていたけど。


 すみませんお母さん、寝坊で遅刻するのは今日が初めてじゃないです……。


 たまたま仕事が午後からだったから起こしてくれたみたいだけど、起こされなかったらまだ寝てたなあ。


 心の中で謝りながら、急いで準備した。