誤解だけはされたくなかったから、結構大きな声で大胆なことを言ってしまった。
慶ちゃん先輩の息を飲む声から、それに気が付いたんだけど。
『ま、まあわかった。……うん、わかった』
気恥ずかしそうな感じの声色で、私もすごく恥ずかしくなったけど、わかってくれたみたいで一安心。
あ、そうだ。
「……慶ちゃん先輩。お花屋さんの仕事忙しいっていうのはわかってるんだけど、これから学校で話せなくなるから、たまにはメールしてもいいかな? 返事は、無理しなくていいんだけどねっ」
わがままなこと言ってるって自分でもわかるし、慶ちゃん先輩も佐伯先輩が好きで。
ライバルなわけだから仲良くする必要なんかないはずだけど。
たくさん関わってきて、仲良くさせてもらって、口は悪いけど本当は優しい人だって知ってるし。
なにより、こんなに軽口を言い合える先輩っていうのは初めてで、私は友達として慶ちゃん先輩が好きだから。
できるならこれからも仲良くしたいんだ。
本当に、自分勝手なんだけどね。



