体育館12:25~私のみる景色~


 凉の言葉はちょっと厳しいけど、私のためを思って言ってくれてるのがわかる。


「うん、凉の言うとおりだね……」


「そうよ。それに、佐伯先輩のことだから、忙しくたって亜希からのメールくらい返してくれるでしょ。そんな小さいこと気にしないわよ。大体勉強の邪魔になるとか思ってるみたいだけど、頭いいんでしょ? 頭いいんだから成績落とすようなヘマしないで、メールも勉強も両立できるんじゃない?」


「そうだよ、亜希~! メールたまにするくらいならいいんじゃないかな? 息抜きにもなるだろうし~っ。でも、やっぱり学校で話しかけるのは避けた方がいいかもねえ。サエさんヤバそうだしっ」


「中原とやらが学校で話しかけてくるのもまずいんだったら、その旨をメールで伝えてはどうだ?」


 みんな、ああでもないこうでもないと言いながら、いろいろな策を練ってくれている。


 こんなに考えてくれてるんだから、私がこんなに弱気で逃げてばかりじゃダメなんだよね。


「みんな、ありがとう……っ。私、頑張るからねっ!」


 そう言って意気込むと、みんなは微笑んでくれた。


「とりあえず、今日は藤村から何もされてないんでしょ? そのことは、様子見だね」


「まあ、何かあったらいつでも言うんだぞ?」


「亜希のことはちゃーんと千夏たちが守ってあげるから安心してねっ」


 そうやって私の応援をして、心配してくれる数々の言葉に泣きそうになって、本気で頑張らなきゃなあって、強く思ったんだ。