体育祭のリーダーをやってた時は毎日のように顔を合わせて、必要最低限のことだけど会話できたりしてたし。
それが終わってからは関わりも少なくなって、なんだか寂しかった。
「うんうんっ! やっぱりそうだよねえ~」
「にしても、中原先輩が不憫過ぎる……っ」
「ということは、やはり藤村という先輩をどうにかしないといけないのか?」
千夏は目をキラキラと輝かせて乙女な表情をするけど、凉は慶ちゃん先輩に憐みの言葉を言ってるし、真剣に考えてるのは純子だけっぽい?
「どうしたらいいんだろう……」
小さな声で呟いたつもりだったのにみんなには聞こえたみたいで、一瞬の静寂が流れた。
少しの間の後、凉が口を開いた。
「どうするもこうするも、したいようにすればいいんじゃないの?」
「でっ、でも! サエさんのことだってあるし、佐伯先輩と慶ちゃん先輩には暗黙のルールとかあるしっ」
もごもごと口ごもる私に、凉は口をへの字に曲げながら鋭い目を向けた。
「亜希はいろいろ言ってること矛盾し過ぎ! とりあえず、自分がどうしたいのか、やってみたらどう? そうやって理由つけて、結局は逃げてるだけなんじゃないの?」
凉に言われてハッとした。
逃げて楽な方に行こうとしてた。
そんなんで、気持なんか伝えられるはずないのに。



