体育館12:25~私のみる景色~


 心配してくれる友達がいるって、なんだか嬉しいね。


 だけど、本音を言うと、サエさんのことよりも佐伯先輩のことで相談したいんだよね。


 この前みたいに学校で話しかけてもらっても、サエさんのことがあるからまともに話せもしないし。


 メールだって、勉強の邪魔になるだろうと思って自分からはできないし。


 ……もっとも、学校で佐伯先輩に話しかけられることなんてほとんどないし、この前のは奇跡だったっていうか。


 メールだって佐伯先輩からはもちろん来ないしね。


 自分で言ってて悲しくなってきたよ……。


 それに、学校でのことを言ったら、慶ちゃん先輩のほうが厄介かもしれない。


 慶ちゃん先輩はすれ違った時に声をかけてくれるし、話す機会が多いと言ったら断然慶ちゃん先輩だ。


「亜希はどうしたいわけ?」


 だらだらと思っていることを告げると、凉はただ一言そう言った。


 どうしたいって、そりゃあ……。


「慶ちゃん先輩のことはともかく、佐伯先輩とはもっと仲良くなりたいと思ってるよ? バスケ見るだけじゃなくて、話したりとか、メールしたりとかしたい……」