体育館12:25~私のみる景色~


なんだか、とんでもないことになっちゃったなあ……。


 それにしても、背中痛い。


 サエさん華奢なのに、力強すぎるでしょっ。


 ゆっくりと立ち上がって、スカートについた汚れを払う。


 うぅ、暗いし人気なさすぎだし、怖いっ!


 カバン取りに行ってすぐに帰ろう。


 ……これからのことは、とりあえず家に帰ったら考えるとして。


 それから、凉たちにはサエさんのことを話しておこう。


 ……佐伯先輩が卒業するまで、4か月を切った。


 2月になれば3年生は登校する日が減るみたいだし。


 私は、佐伯先輩が卒業する日には、自信を持って告白できるようになってるのかな?


 好きになってもらえなくても、自分の気持ちだけは最後にちゃんと伝えたいな。


 佐伯先輩のことを好きな人はたくさんいるし、ライバルだってたくさんいる。


 後悔しないようにしたい。


 そのためにはまず、サエさんのことをどうにかしないとね。


 ……先輩、第2ボタンくれるかなあ。


 そんなことを考えながら、足早に教室へと向かった。