体育館12:25~私のみる景色~


 そ、そんなに顔に出てたかな。


 だけど、わざわざこんなところに呼び出して何をするつもりだろう。


 あれだよね、佐伯先輩のことについて咎められるんだろうな、ってことは予想ついてるんだけど。


「宮下ちゃんさあ、なんで呼び出されたのかはわかってるよね?」


「……っ、はい」


 考え込んでいると、作り笑顔を張り付けたサエさんが冷たい瞳で私を見下ろしていた。


「わかってるなら話は早いね。……アンタさ、あいつらのなんなわけ?」


 ぐんと声を低くしたサエさんは、もう笑ってなんかいない。


 射抜くような鋭い視線で、ただ私を見ている。


「なんか言ったらどう?」


 普段にこにこしている姿からは想像もつかない表情で、サエさんは続けざまで言う。


 何か話そうと思っても喉がカラカラに乾いていて、うまく呼吸すらできない。


 ……人をこんなに怖いと思ったのは、生まれて初めてだった。