愚痴をこぼす2人に、ミナミ先輩が顔をしかめている。
「選ばれるって、すごいことなんだからねっ! ステージではちゃんとしなよ!?」
「そんなこと言ってもよお、それ知ったの今日だしな。急すぎてビビるから。な、恭也?」
佐伯先輩もこくこくと頷いてる。
そうだよね、私も知ったのついさっきだもん。
体育祭のことでいっぱいいっぱいだったし。
「まあ、そんなイヤそうな顔することもないんじゃない? じゃじゃーんっ! これだーれだっ!?」
「えっ、ミナミ先輩っ!?」
後ろでみーくんと先輩たちの会話を聞いていたら、いきなりミナミ先輩に腕を掴まれて、佐伯先輩と慶ちゃん先輩の前に引っ張り出された。
……とにかく、沈黙。
ミナミ先輩を見ると、にこにこじゃないな。
ニヤニヤ笑ってる。
どうしよ、私って気づかれてない?
そんなにメイクで顔変わっちゃった?



