ぱしんとみーくんの腕を軽くたたいた。
ふんっ、みーくんなんかキレイな先輩お姉様に埋もれて苦しめばいい!
「……七種、今日亜希のことちゃんと見てろよ? あんたは1日亜希のガードマンだ。わかったか?」
「うるせっ!」
純子とみーくんがそんなやり取りをしてたなんてつゆ知らず、文化祭の幕が開けた。
開始早々、私たちの教室はあっという間に人で溢れた。
お客さんは男の子が多いかなって思うけれど、もちろん女の子もたくさんいる。
ケーキやクッキーとかスイーツのメニューが充実しているから、女の子向けといえば女の子向けかな?
それでもこんなに人が集まったのはきっと、この人たちのせいだと思う。
「千夏ちゃーん! こっち注文おねがーいっ」
「はぁい、ただいま参りますぅ!」
要因、その1。
男子ウケ絶大な千夏がいること。
フリフリのメイド服を着こなす天使のような彼女を一目見ようと、男子が押し寄せたに違いない。
要因、その2。
受付をしている実行委員の純子。
彼女はバーテンダーっぽい服装をして、髪も後ろに流すようにきれいにセットしている。
要するに、男装。
「純子先輩! すっごくかっこいいです! アドレス交換お願いします!」
こんなふうに、何人もの後輩女子がかっこいい純子に会いに来る。



