「亜希! 千夏! めちゃくちゃ可愛いー!」
「私の目に狂いはなかった」
もじもじしながら教室に戻ると、みんながたくさん褒めてくれた。
照れくさいけど、嬉しいかも?
「あはは! 亜希ちゃん可愛いねー?」
「もうっ! みーくんバカにしてるでしょっ?」
ネコ耳をよけてわしわしと頭をなでてくるみーくんを、下から睨み上げる。
この格好恥ずかしいんだから、褒めるなら褒める、貶すなら貶すではっきりしてほしいっ。
「あー……これはマズい。亜希、今日客の顔見上げんな。笑うのも禁止。もう、ほんとヤダこいつ」
なにそれっ!
いくら似合わないからって、そこまで言わなくてもいいのにっ。
みーくんは顔を手で覆ってうつむいて、なにやらうめき声をあげている。
「はいはい、七種くーん? しっかりしてねー? ぷぷぷ」
「あーもう、マジでなんでこいつにこんなカッコさせんの。マジでない。ありえない。あー、クソ」
み、みーくん、キャラが壊れてるよ?
涼もおもしろそうに笑ってないで、少しは私のことフォローしよ?
今結構ひどいこと言われたからね、私。
「たしかにありえないのはわかるけどっ。いくらなんでもひどいからっ。午前だけだし、ガマンしてよっ。みーくんのばぁーかっ!」



