高揚していた気持ちが一気にしぼんでいく。
自分勝手だけど、気持ちをおさえられないや。
「……着替えたいので、佐伯先輩出て行ってもらってもいいですか? 凉、さらし解けないんだけど、とってくれる?」
思っていたよりも冷たい声が出て、自分でもびっくりした。
だけど、私以上に佐伯先輩と凉の方が驚いていたみたいだった。
凉は戸惑いながら私に近づいてくるけど、佐伯先輩は無言でカーテンの外に出て行って、保健室から立ち去った。
あーあ、私がこんなふうになるのは、間違ってるんだけどね。
ただのヤキモチ。
佐伯先輩の彼女でもなんでもない私が、こんな気持ちになるなんておかしいのに。
でも、どうしてもガマンできなかった。
今まで、こんなに感情をおさえられなかったことがあったかな?
佐伯先輩を知るほど、近くにいるほど、自分でも想像できないくらいに好きになっていってたんだと思う。
特にこの1か月、行動を共にしすぎたから。
好きって、言ってしまいたい。
誰にもとられたくなんかない。
私だけを、見てほしい。
だけど、勇気が出ないんだ。
私はわがままで、欲張りで、ちっとも成長なんかしていない。
こんなんじゃ好かれるどころか、嫌われちゃって当たり前かな。
好きになってもらう努力も、できないまんまだし。



