「亜希、ごめーん! 教室閉まっちゃってて遅くなっ……」
ドアが開け放たれる音と、ドサッと何かが落ちる音がした。
もしかしなくても、凉だっ!
というかいくら凉でも、この体勢はまずいよねっ!?
そう思ってひとりで冷や汗をだらだら流していると、急に佐伯先輩が視界から消えた。
どうやら凉にベッドの上から引きずりおろされたらしい。
「ちょっと佐伯先輩!? あたし先輩を信用してたのになんなんですか!? あたしの亜希に、何もしてないですよねっ!?」
うわあ、凉がこんなに怒鳴るなんて初めてかも?
佐伯先輩は片耳をふさいで顔をしかめている。
「あーもう、うるさいな。何もしてないよ。……今はね」
「今“は”!? それってどういうことですかっ! ふざけないでっ! 亜希! あんたはなんでまだ着替えてないの、バカ!」
う、ううう。
なんだかこっちにも飛び火が……。



