「宮下さん……っ!?」
「ええっ!?」
その時、保健室には誰もいないと思っていたのに私を呼ぶ声が聞こえて、次の瞬間には勢いよくカーテンが開かれた。
「あ……」
その人と、声が重なった。
それよりも、なんで、この人がここにいるの?
「さ、佐伯先輩……っ?」
焦ったような顔の後、ベッドの上に座り込む私を見て呆然とした表情で固まった。
ドアが開く音も、近付く足音も聞こえなかったから、私はどれだけさらしを解くのに熱中してたんだって話だよね。
「佐伯先輩っ? なんでここに……っ」
言いかけたとき、ガバッと佐伯先輩に抱きつかれた。
なっ、なにが起きてるの?
身体中全部が心臓になったみたいに、ドクドクと熱く脈打つ。
この間背中から抱き締められたときよりも、ずっと近くに感じる体温。
佐伯先輩の男らしい腕が腰と背中にきつく回っていて、少し冷たくなっていた私の肌は温かいそれを敏感にキャッチする。
この心臓の音、絶対に聞こえちゃってる……。



