すると、今まで言い合いをしてた2人は、無言になって私の方をじっと見つめた。
「や、あの。ちょっと寒いし、早く駅行かないと電車間に合わないっていうか」
睨まれてると思った私は、しどろもどろになりながらだけど、駅に行くことをもう一度促してみた。
そんなに睨まなくてもいいのに~……。
中原先輩がククッと笑い声をもらした。
「だから、手に持ってるソレ。着れば?」
そう言って指をさしたのは、佐伯先輩に渡されたブレザー。
もしかして、なんだけど。
佐伯先輩は、私が寒そうにしてることに気づいて、ブレザーを渡してくれたのかな?
「とりあえず、お前が思ってるとおりだと思うから、着とけば?」
中原先輩はニヤリとしながら佐伯先輩を見た。
また殴られたのは言うまでもない。



