体育館12:25~私のみる景色~


 3年生の女の先輩は、了承済みなんだけれど。


 涼とか1年女子は涙目だ。


「なんだよ、マットあるから大丈夫だろ?」


 慶ちゃん先輩も、そんな様子に困ってるみたい。


 佐伯先輩も難しい顔をして腕組みをしている。


「さすがにハンドスプリング、ロンダート、
バク転、宙返りの流れは厳しいかあ。うちらだってできるかわからないし」


 そう、今ミナミ先輩が言ったのが問題発生の原因。


 3年生たちは、最も盛り上がるところで、男女交えてこのパフォーマンスをしたいらしい。


 私たちはジャージ、目の前にはふかふかのマットがしいてある。


 今日のリーダー打ち合わせは、この練習のために体育館を借用したらしい。


「 1か月もありゃできるようになんだろ?」


「そんな毎日体育館借りられるわけないだろ。せいぜいマット使って練習できるのは多くても1週間くらいだ」


 楽観的な慶ちゃん先輩に、佐伯先輩が言葉を返す。


 それに便乗して女の子たちも騒ぎ始める。


 もう練習どころじゃないし、収拾もつかない。