3年生の女の先輩は、了承済みなんだけれど。
涼とか1年女子は涙目だ。
「なんだよ、マットあるから大丈夫だろ?」
慶ちゃん先輩も、そんな様子に困ってるみたい。
佐伯先輩も難しい顔をして腕組みをしている。
「さすがにハンドスプリング、ロンダート、
バク転、宙返りの流れは厳しいかあ。うちらだってできるかわからないし」
そう、今ミナミ先輩が言ったのが問題発生の原因。
3年生たちは、最も盛り上がるところで、男女交えてこのパフォーマンスをしたいらしい。
私たちはジャージ、目の前にはふかふかのマットがしいてある。
今日のリーダー打ち合わせは、この練習のために体育館を借用したらしい。
「 1か月もありゃできるようになんだろ?」
「そんな毎日体育館借りられるわけないだろ。せいぜいマット使って練習できるのは多くても1週間くらいだ」
楽観的な慶ちゃん先輩に、佐伯先輩が言葉を返す。
それに便乗して女の子たちも騒ぎ始める。
もう練習どころじゃないし、収拾もつかない。



