先にすらすらと自己紹介したのは、クラスでも目立っている2人組の男の子、マツくんとナベちゃん。
どっちもあだ名で自己紹介して、みんなが親しみやすいように工夫したみたい。
場を盛り上げるために、さっきも1年生に質問投げかけたりしていたんだよねっ。
ムードメーカー的存在の彼らは、そこそこ人気もあったりするらしい。
「七つの種って書いて“さいくさ”です。転校してきたばかりで行事のリーダーするなんてムチャかと思ったけど、楽しそうなメンツで安心しました。よろしくお願いします」
「去年もリーダーやってました、千夏です! 先輩も1年生のみんなも、千夏ちゃんって呼んでくれたら嬉しいですぅ! 頑張るので、よろしくお願いしますねぇ」
「初めて目立つ役柄についた気がしますけど、役に立てるよう頑張ります! 名前で呼ばれるのが好きなんで、ぜひぜひ“涼”って呼んでください!」
前に並んで立って、順番に挨拶をする度に拍手がきこえる。
というか、トリが私なんかでいいのかな……っ?
「こんにちは、み、宮下亜希ですっ! 目立つの苦手なんですけど、足を引っ張らないように頑張ります! 私のことも気軽に“亜希”って呼んでもらえたらすごく嬉しいですっ。よろしくお願いします!」
ちょっと噛んだけど、きちんと言えてよかった!
佐伯先輩のことが気になっちゃって、いいことは言えなかったかもしれないけど、拍手が聞こえてほっとした。
6人で最後にぺこりとお辞儀をすると、1年生の自己紹介の時と同じように、あちこちからいろんな質問が飛び交って、緊張したけど盛り上がって楽しかった。
1年生も質問してくれたし、嬉しかったなあ。



