慶ちゃん先輩は団長なわけだから、教壇のところに立っていて、さっき声をかけて笑ってくれた女の先輩もその隣りにいる。
「……なんか、すげえメンツだな。コレは」
前に立った慶ちゃん先輩が、そんなことを呟いたのが聞こえた。
「あっははー! 確かにねっ!」
それに頷いて返したのは隣りの女の先輩。
なんのことだかさっぱりわからないけど、どうやらこのメンバーはすごいらしい。
「じゃあ軽く自己紹介……って、おい恭也。てめぇはなんでそっちにいんだよ。来い」
突然佐伯先輩の名前が聞こえてびっくり。
みんながそれに反応して、後ろの方に座っていた佐伯先輩に目をやると、渋い顔をして立ち上がって前に立った。
……なんで?
「じゃあまず、団長の中原慶だ。これから1か月ちょい、みんなで楽しくやろーな! 以上!」
周りから拍手がわく。
慶ちゃん先輩、団長なんてキャラじゃないなあって思ったけど、意外と似合うねっ。
勝とう、とか頑張ろう、なんて言葉はなかったけど、セリフの通り楽しくなりそうな気がする。
「ちょっと中原ー、もっとみんなで頑張ろうな! 的なこと言えないわけ? ……そんなわけで、副団長になりました、ミナミです! みんなで頑張りましょー! よろしくねっ」
ほうほう、あの人はミナミ先輩か!
ちゃんと覚えなくちゃねっ。



