教室の中からはわいわいと騒いでいるような、楽しげな声が聞こえてくる。
緊張で震える手でドアにそっと触れ、思い切ってそこを開いた。
「失礼しますっ、遅くなりました!」
教室の真ん中に何人かの人影が見えたから、3人でそう謝って中に足を踏み入れた。
けど、緊張してうつむいた顔をなかなか上げられない。
あー、なんだろう。
佐伯先輩の教室に来ることなんかないって思ってたから、なんだかドキドキするよっ。
ここで毎日、佐伯先輩は授業を受けているんだよね……。
周りを見回そうと顔を上げようとしたときだった。
「……宮下さん?」
「は? 亜希!?」
そんな、驚いたような声が2つ聞こえた。
こ、これはまさかっ!
見てみるとそこには、思った通りのびっくりした表情を浮かべて椅子に座っている慶ちゃん先輩。
……そして、佐伯先輩がいた。
「おー、亜希たち遅かったなー」
なんて、先に来ていたみーくんから声がかかるけれど、それどころじゃないよっ!
まさかだけど、佐伯先輩がここにいるってことは、リーダーってこと?
そうだよねっ!?



