体育館12:25~私のみる景色~


「亜希~、涼~! 集合場所行こぉ」


 今はもう放課後。


 千夏に言われて、3人で赤団リーダーの集合場所に向かうところだ。


「千夏、ちゃんと部活の方に言ってきた? しばらく出られないってこと」


 どこか抜けてる千夏のことだから、心配で一応聞いてみた。

 
「当たり前だよぉ~! ていうか実際、マネなんかいなくても大丈夫だからねぇ」


 千夏はからからと笑ってる。


 そうそう、千夏は運動部って言ってもプレイヤーじゃなくてマネージャーだから、ちょっと融通きくみたい。


 じゃなかったら去年も今年もリーダーなんかやってないだろうけれど。


「それにしても、純子だけリーダーやらないのは少し寂しいなあ」


 どうせなら、4人でリーダーやりたかったなあ。


 それならもっと楽しかったと思うんだけど。


「あんたねー、純子は去年で懲りたみたいだからこれでいいんだよっ! それに文化祭の方で燃えてるみたいだし?」


「そうそうっ! 亜希がどうしても4人でやりたいって言うなら、来年は4人でリーダーすればいいんだよおっ。亜希がそう言えば純子なんてすぐ飛んでくるよねぇ」


 そんなことを話しながら廊下を歩くと、集合場所の3年2組の教室に着いた。


 ここは、佐伯先輩と慶ちゃん先輩のクラス。


 うわあ、ドアを開けるの緊張するなあっ。