玄関に着いたけど、学年別だから一旦先輩たちとはわかれた。
靴を履き替えて玄関を出ると、2人はもうそこにいて。
また、中原先輩には遅いって怒られちゃった。
外はやっぱり暗いし、教室にいるときよりも寒く感じた。
ぶるっと身震いすると、佐伯先輩が無言でブレザーを渡してきた。
……まさかの私、荷物持ちパターン?
「えっと、じゃあ、駅着くまで持ってますね……?」
ちょっと悲しくなりながら控えめに聞くと、中原先輩が大笑いし始めた。
ヒィヒィ言いながら笑い続ける中原先輩の脇腹を、佐伯先輩は思いっきりグーで殴った。



